こんばんわ!ナガイです。
本日は、Intuneでユーザーのデスクトップにテキストファイルを配置してみました。
ユーザーにはローカル管理者権限を付与しています。

そもそも、何故これを取り上げたのか
Intuneのアプリ配布のジャンルに取り組み始めて、早10か月ほど経ちましたが、各ユーザーのデスクトップにファイルを配置する方法は正直わかっていませんでした。正直、すでにアプリ配布を使っていらっしゃる方でも上手くいかなくて、同じ思いをしている方がいらっしゃるのではないかと思います。
Intuneによるデバイスの設定は、構成プロファイル、アプリ配布、スクリプト実行など様々ありますが、アプリ配布は、その中で最も難しい設定方法ではないかと思っています。なぜかというと、設定するうえで、調べ、決めておかなければならない値が多いからです。
そんなこんなで、優先順位が下がってしまっていた配置設定だったのですが、いろんな案件を通じて、検証を行ったところ、成功しましたので今日は取り上げました。

配布方法全体の流れ
Intuneへの設定は以下の流れで実施します。
本ページでは、配布用のPowerShellスクリプトファイルをintunewinファイルに変換し、Win32アプリで配布します。
- インプットファイルの作成
- Intunewinファイルへの変換
- Intuneへの設定
インプットファイルの作成
1.PowerShell ISEを開きます。(権限は一般でも、管理者でもどちらでも問題ありません。)

2.以下のコマンドをコピペします。
#デスクトップのパスを記載
$desktopPath = "$env:UserProfile\Desktop"
#test.txtファイルを作成するためのパスを記載
$textFilePath = Join-Path -Path $desktopPath -ChildPath "test.txt"
#文字列をテキストファイルにOutputします。
"このテキストはtest.txtに保存されます。" | Out-File -FilePath $textFilePath
3.ファイル名を「UserDesktopTxtFileCreate.ps1」とし、保存します。
Intunewinファイルへの変換
Win32アプリ配布するために、作成したファイルをIntunewinファイルへ変換します。
Microsoft Win32 コンテンツ準備ツールをダウンロードする
Intuneで、Win32アプリ配布を行いたいときは、必ず事前にintunewinファイルに形式を変換する必要があります。この変換を行ってくれるツールをMicrosoftが準備してくれています。詳細は以下の公開情報をご参考ください。
1.以下のサイトにアクセスします。
2.[<>Code]のプルダウンをクリックし、[Download ZIP]をクリックします。

3.ダウンロードされたzipファイルを解凍、展開します。
PS1ファイルをintunewinファイルに変換する
1.展開されたファイルから「IntuneWinAppUtill.exe」を管理者権限で開きます。
2.コマンドプロンプトが立ち上がります。それぞれの値を入力しそれぞれEnterをおしてください。
- Please specify the source folder: → 「UserDesktopTxtFileCreate.ps1」の格納されているフォルダパス
- Please specify the setup file: → 「UserDesktopTxtFileCreate.ps1」
- Please specify the output folder: → 変換したintunewinファイルを格納したいパス
- Do you want to specify catalog folder (Y/N)? → Nを入力してください。

3.成功すると、output folderに指定したフォルダにintunewinファイルが生成されます。

Intuneへの設定
1.Intune管理センターを開きます。

2.[アプリ]-[Windows]をクリックします。

3.[ + 追加 ]をクリックします。

4.アプリの種類から[ Windowsアプリ(Win32) ]を選びます。

5. [ 選択 ]をクリックします。
6. [ アプリ パッケージ ファイルの選択 ]をクリックします。
7.上述の手順で作成したintunewinファイル(UserDesktopTxtFileCreate.intunewin)を選択し,[ OK ]を選択します。

8.『アプリ情報』の画面にて、以下を入力します。
- 発行元:(適当)
- そのほかの項目:必要に応じて設定

9.『プログラム』の画面にて、以下を入力し、[ 次へ ]をクリックします。
- インストールコマンド:powershell.exe -noprofile -executionpolicy bypass -file .\UserDesktopTxtFileCreate.ps1
- アンインストールコマンド:powershell.exe -noprofile -executionpolicy bypass -file .\UserDesktopTxtFileCreate.ps1(なんでもよい)
- インストールの処理:ユーザー
- そのほかの項目:適時設定してください

10.『必要条件』の画面で、以下を入力し、[ 次へ ]をクリックします。
- オペレーティング システムのアーキテクチャ:32ビット、64ビット
- 最低限のオペレーティング システム:配布したいデバイスのバージョンが包括されるもの
11.『検出規則』の画面で、[ 規則の形式 ]から [ 検出規則を手動で構成する ]を選択します。

12.[ + 追加 ]をクリックします。

13.『検出規則』画面が表示されるので、以下を入力し、[ OK ]をクリックします。
- 規則の種類:ファイル
- パス:%UserProfile%\Desktop
- ファイルまたはフォルダ―:test.txt
- 検出方法:ファイルまたはフォルダ―が存在する

14.元の画面に戻るので、[ 次へ ]をクリックします。
15.『依存関係』は特に設定がないので、[ 次へ ]をクリックします。
16.『置き換え』にも設定はありませんので、[ 次へ ]をクリックします。
17.『割り当て』の「必須」に配布したいデバイスを追加し、[ 次へ ]をクリックします。
18.『確認と作成』で、設定値を確認し問題なければ、[ 作成 ]をクリックします。
設定方法は以上となります。
最後に
本日の解説は以上となります。いかがだったでしょうか。
今回の設定ですが、非常に簡単なコマンドにさせていただきましたがコピーコマンドを駆使して、キッティングの際にデスクトップにファイルを置くことも可能になると思います。
ぜひ参考にしていただいて、お役立に立てれば本望です。
このほかにも、さまざまな構成ファイル設定やアプリ配布実績が私にはあります。
もし、Autopilot、Intuneに興味がある、自分たちのPC設定内容がどこまで実現できるのか知りたいなど、ご相談ベースでも構いません。ご連絡いただけましたら、調査することも可能でございますので気軽にご相談ください。

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